04 / GENTEN
夢喰 / YUMEGUI
ユメグイ
未だなき夢喰い
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- 分類
- 原天 / GENTEN
未在を映す原天
獏に似た身体を持つ原天。 背中には蛾、あるいは蝶を思わせる巨大な翅が幾重にも重なり、 翅の表面には目のような模様が並ぶ。顔は能面に似た白い面で、 笑っているようにも、泣いているようにも見える。 夢喰は、まだこの世に存在していない光景――のちに「未在」と呼ばれるもの――を、 一瞬だけ人間の前に映し出す。 それは未来の予知ではない。 本人の願望の可視化でもなく、夢の再現でもないと、夢喰自身が繰り返し否定する。 見せられた人間が、それを見た後に初めて「欲しい」と思うことはある。 だが、必ず願うとは限らないし、願っても続くとは限らないという。 夢喰は多くを説明しない。 ただ、まだない何かを、ほんの一瞬だけ見せるだけである。
まだない。初出章を読む: 第四章 夢喰――まだないもの →