GITEN SHINWA

STORY

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巡界衆の青年シキが、各地で起こる不可解な現象を追う記録。

CHAPTER 01 第一章 不幻老――死なない村 死なないことは、救いなのか。百年以上、老衰や病による自然死がほとんど確認されていない白伏村。そこで、146歳の老人・宗玄が老衰で死亡した。巡界衆のシキは、この異例の死を調べるため村を訪れる。なぜ、この村では人が死ななかったのか。そしてなぜ、今になって一人の老人が死んだのか。 CHAPTER 02 第二章 万来樹――六辻街道 出会ったことに、意味は必要なのか。一本道のはずなのに、なぜか迷う者がいる。会うはずのなかった人間が出会い、別の誰かとはすれ違う。奇妙な報告が続く六辻街道を訪れたシキは、人々の「出会い」を調べ始める。偶然と呼ぶには出来すぎている。けれど、そこに意味があるとも限らない。 CHAPTER 03 第三章 宵壺――残っている家 いなくなっても、残るものがある。一人の女性が亡くなった。その後、誰も触れていないはずの彼女の持ち物が、夜になると少しずつ場所を変えるようになった。依頼を受けたシキは、家族が暮らすその家へ向かう。そこに残っているのは怪異なのか。それとも、人がいなくなったあとにも消えない何かなのか。 CHAPTER 04 第四章 夢喰――まだないもの まだ欲しくないものを、願えるだろうか。「完成した」と言われた一枚の絵。しかし画家・イオリは、その絵に何かが足りないと感じていた。同じ頃、周囲では夢にまつわる奇妙な話が聞かれるようになる。調査に訪れたシキは、まだ誰にも説明できない現象と、描けないものを描こうとする画家に出会う。 第零章 天導――神様が生まれた日 「救いたい」と願った日、神は生まれた。約百二十年前、白枯病が広がる白伏村。病に倒れた母のそばで、一人の少女はただ「助けて」と願った。まだ神々が今の名で呼ばれていなかった時代。これは、白伏村の歴史を大きく変えることになる、ある夜の記録。